ペンキ付鋼材・ニス付鋼管はお断りしています。

弊社ではCO2削減の一環として、従来の脱脂剤とは別の薬品を使用し、加熱による温室効果ガスの排出削減に努めています。
また、従来の劇薬と違い環境にやさしい薬品を使用しています。そのため、ペンキ・ニス等の、一部の強固な表面処理の剥離が難しくなっており、製品持込み前にサンドブラスト等で表面処理剤の除去をお願いしております。
お客様のご理解・ご協力の程宜しくお願い致します。

溶融亜鉛メッキの詳細や留意点について解説いたします。

  • アーク溶接部がある場合

    溶接によるスラグは通常の酸洗い液中では科学的に不活性であるため、スラグをブラスト処理、たがねなどの方法で完全に除去してください。
    樹脂製のスパッタ付着防止剤も前処理工程で除去できませんので使用しないようにお願い致します。水溶性のものをお使いください。 また、超音波探傷検査(UT)などで使用するグリセリンも同様に不メッキの原因となりますので、検査後に完全に除去していただくようお願いいたします。

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  • 重ね合せ面及び突合わせ面のある場合

    密接する面を完全に連続溶接する。重ね合わされる材料は重ね合せ部の油類及び水分を完全に除去するとともに、全長又は全周をピットなどの無い様に完全に溶接しておくことが必要です。
    肉厚が異なる場合は温度分布不均一から板厚の小さい方に変形を起こすことがあります。
    したがって、JISでは重ね合せ部の面積は、おおむね200×200(mm)までと定めております。
    この面積を超える場合には、変形・危険防止のため、前もってガス抜き用の穴をあけるか、溶接を一部行わないなどの処置が必要です。
    しかしこの場合、メッキ中に亜鉛がその隙間に回り切れないため、不メッキ及び酸の染み出しが発生します。
    溶接部にピンホールやクラックのある場合も同じことで特に全周溶接の場合溶接部にこのような欠陥があると非常に危険です。メッキ浴中に浸漬した場合その熱によって、内部の空気や水分の体積が急拡張するため、亀裂や膨れが発生し、甚だしい場合には爆発を起こす危険性があります。
    染み出しなどを防止するためには、それぞれをメッキした後、ボルトによって接合を行う。
    また、溶接後にメッキをする必要がある場合は、200×200(mm)を超える毎に1か所の柱溶接を行うことも一つの方法です。

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  • 管状物又は部分的な袋状の箇所を含む場合

    形鋼と補剛材との組合せによる部分的な袋状箇所の場合 管類でリブ,ガセットプレートなどによる袋状の箇所がある場合,コーナ部に切欠き(スカラップ)をとる。
    形鋼と補剛材(リブ及び水平・垂直スチフナ)との組合せによる部分的な袋状の箇所は,空気及び亜鉛のたまりをなくすため,コーナ部にスカラップをとって下さい。

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  • 手摺などパイプ構造の場合

    部材に密閉構造部がある場合メッキすることができません。 密閉部があるとメッキ浴に沈みません。
    また、メッキ温度で加熱され内部の空気、水分、油分などが急激に拡張して爆発事故を引き起こすことがあります。(図1)
    【1】接続部は接続パイプの内径に等しく開放してください。
    【2】端部はできるだけ内径に近い大きなあなをあける。
    【3】取付け部などは全て解放にしてください。密閉が必要な時はメッキ後に加工してください。
    接続部にパイプ内径と同じ大きさの孔をあけることができない、またはパイプ各々が密閉状態にある構造体は、図のように接続部、先端部、角部分に多くの空気孔及び亜鉛の流入、流出用の孔が必要である。(図2)

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  • パイプ形状及びボックス形状の製品でベースプレートなどが付いている場合

    管の両端又は一端を必ずあける。両端が管の内径に等しくあいているのが,メッキ作業及び品質上好ましい。強度上それが困難である場合は,それぞれ中央部及び四隅にあな又は切欠きが必要である。
    【1】両端とも内径に等しく開放された最も望ましい構造である。
    【2】、【3】両端とも内径に等しく開放できない場合,図のような切欠きを付ける。その大きさは直径の30 %以上開放されているものとし,素材直径が76 mm 未満は45 %以上とする。
    【4】【2】及び【3】で一方があけられない場合は,本体に2 か所180°の位置で切欠きを付ける。

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  • 中間の補強板(ダイヤフラム)がある場合

    中間の補強板(ダイヤフラム)がある場合は,補強板のそれぞれ中央部及び四隅に孔又は切欠きが必要である。補強板の中央孔とコーナ部切欠きの大きさは下表による。

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    ボックスサイズ
    (H+W)mm
    補強板の中央孔と切欠きの大きさ
    610以上 25以上
    400~610未満 30以上
    200~400未満 40以上
    ボックスサイズ
    (H+W)
    中央孔直径
    A
    コーナー部切欠き
    B
    1200 200 150
    900 150 130
    800 150 100
    700 150 75
    600 130 75
    500 100 75
    400 100 50
    300 75 50
  • ナット及びめねじ付き部品を含む場合

    ナット及びめねじは,大きめにタップを立てておくか又はメッキ後ねじ部をさらう(ボルトめねじ類を別にメッキして,はめ合わせる場合)。
    メッキ後タップ立てしない場合は,メッキすることによって,ねじ部の寸法が変わるので,メッキ前に呼び径に対し,0.6~1.0 mm 程度大きめにタップ立てするのが望ましい。

    メッキ後ねじさらいが必要な場合には呼び径に対して,0.4 mm 程度大きめでタップ立てし,メッキ皮膜を残すようにする。 メッキ後タップ立てする場合,めねじにメッキ皮膜はないが,めねじがメッキされていれば両方のねじ部の耐食性を損なうことは少ない。

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「日本規格協会発行 JIS H 8641」一部引用